映画『SING/シング』感想。明るい気分になりたい時におすすめな映画

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どうも、もちーです。

金曜ロードショーで放送されていた『SING』を観たので、せっかくなら感想を書こう!と思い立ちブログを書いています。

一言で言うと面白かった!!!

下記ネタバレと感想がふんだんにあるので要注意。




映画のあらすじと概要


人生を変える、最高のステージ!

動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界――取り壊し寸前の劇場支配人バスター(コアラ)は、かつての栄光を取り戻すため世界最高の歌のオーディションを開催することに。

主要候補は6名。極度のアガリ症のシャイなティーンエイジャーのミーナ(ゾウ)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るジョニー(ゴリラ)、我が道を貫くパンクロックなティーンエイジャーのアッシュ(ヤマアラシ)、25匹の子ブタ達の育児に追われる主婦のロジータ(ブタ)、貪欲で高慢な自己チューのマイク(ハツカネズミ)、常にパーティー気分の陽気なグンター(ブタ)。

人生を変えるチャンスを掴むため、彼らはオーディションに参加する!

(C)Universal Studios.

SING公式サイト(https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/sing/sp/)


上映:2017年3月17日(金)
監督:ガース・ジェニングス

バスター・ムーン:内村光良
ミーナ:MISIA
アッシュ:長澤まさみ
ジョニー:大橋卓弥(スキマスイッチ)
グンター:斎藤 司(トレンディエンジェル)
マイク:山寺宏一
ロジータ坂本真綾
ミス・クローリー田中真弓
エディ:宮野真守
ナナ:大地真央



こういうのでいいんだよって感じの映画


結論から言うと全体的にスピード感があって面白い映画でした。
青春あり、感動あり、コメディ要素ありのまさに「こういうのでいいんだよ」って感じのストーリー。

実はなんとなくテレビをつけた時にこの『SING』の映画をやっていたので、冒頭の15〜20分ほどは観てません。
それでもストーリーがちゃんと分かって面白いのってすごいな〜って思うんです。




①主人公であるバスターが経営難に陥っている劇場を盛り上げようと演奏するメンバーを集めて資金集めに奔走。


②登場人物(動物)がそれぞれ何かしらの問題を抱えていて、練習不足やら自信不足やらで音楽もまともにできないメンバーたち。


③ステージは失敗して劇場も事故により廃墟となり、一度は散り散りになったメンバーたちは、なんとかバスターを励まそうとするもののバスターは自暴自棄に。


④ようやく立ち直ったバスターはメンバー達と一緒に劇場の外観を修復して、ステージを開催。

メンバーのコンディションはかつてないほど最高に。
テレビ中継されていたのもあって観客が続々と集まり、ステージは大成功を収める。


すごく分かりやすい構成だし、老若男女誰が観ても楽しめると思う。
それでいて親子関係に闇を抱えていたり失恋して傷心したり、生々しさなんかもあって良かった。


ご都合主義??倫理観をこの映画には求めてはいけない


『SING』を見終わったあとに「あ〜、面白かった!!他の人はどんな感想持ったんだろう?ちょっと検索してみるか!」的なノリでレビューを検索したんですけれども。

なんか結構この映画に物申しているレビューが目立ちまして、驚いた所存。


倫理観が欠けている!


と、怒っているわけです。


メンバーに優勝したら賞金を渡すと嘘をついたり、ゴリラの父が強盗犯だったり、ゴリラの父が刑務所脱獄して息子に会いに行ったり、なんか差別的なことが映画に含まれていたり、ネズミがイカサマしてクマから金ふん取ったり、ネズミは迷惑かけまくりなのにステージ立てるのも謎だし結局痛い目に遭わない展開だし……そういうところにモヤモヤして倫理観欠けてるっていう意見が出るのはまあわかります。


でもこれ映画だから……。


もうはちゃめちゃにやりたい放題やってるんですよね、この映画の中の動物たちは。


個人的に良かったところ


何が良かったかってゴリラ(息子)がよかった

ゴリラが主人公では????って思ってしまうほどゴリラがよかった。
リハーサルとかコアラに「練習が足りない」みたいなこと言われてたけど、普通にあのメンバーの中で一番上手かったからね。
え!??どこが良くなかったの???コアラちゃんと演奏聴いてた???ってテレビの前で口に出してしまったくらい。
ゴリラが歌い出した瞬間「スキマスイッチじゃん!」ということが頭から離れなかったのだけど、マジで歌うまいよね。大橋卓弥さん。

ゴリラ父が刑務所に入ってしまって、面会時にめっちゃ怒られて愛想尽かされるんだけど、ゴリラ父をなんとか刑務所から出すためにお金を工面しようとするんだよね。
ジョニーはこっそり賞金が入ってる金庫を盗もうとするんだけど……。
コアラが書いた「生まれながらのシンガー」という文字を目にして思い留まる。
それからピアノの猛練習を始めるジョニーがもうね、めっちゃ良い。

お金盗んでしまったらジョニーは父と一緒になってしまうし、蛙の子は蛙にならなくてほんとに安心した。
個人的に気になったのは、ジョニーは「父に嫌われたくない」「認めてほしい」「歌を聴いてもらいたい」という気持ちがすごく強かったところ。
小さい頃から認められずにやりたいことも応援してもらえずに、それでも父に自分の音楽やってる姿を見てもらいたかった。
ジョニーは父に対して依存心があったのかな。


登場人物みんな立ち直り&切り替えが早い

みんなそれぞれ問題を抱えていて、上手くいかずに落ち込んだりするんだけど、立ち直りがめっちゃ早い。

うまく踊れないことで悩んでいた主婦のロジータは閉店間際のお店で音楽に合わせて踊り出し、いつの間にやら克服。
失恋して落ち込んでいたアッシュも、その経験を曲作りに活かしていつの間にか立ち直る。

バスターもメンタルズタボロだったのにミーナの歌声聴いてやる気を取り戻してたし、とにかくみんな立ち直るのが早い。
立ち直るまでグダグダ尺を使わずに「次に進もう!」という力強さとテンポの良さが観ていて気持ちがいい。

あと、ジョニーの父がテレビでジョニーの演奏している姿を見て「俺の息子だ!!」と急に誇らしげにして覚醒していたのが笑ってしまったけど良かった。
ミーナ見て「私の孫よ!!」って誇らしげにしていたおばちゃんにも笑ったけど。


話の展開が読め過ぎてしまう
さっきも書いたのだけど、ストーリーが分かりやすいから話の展開が読めてしまう。でも、それがいい。
水槽のステージとか綺麗だけど絶対事故が起きてやばいことになるんだろうな〜とか、ミーナが最後の砦的な存在なんだろうな〜とか。
どうなるのか予測がつくしお決まりのパターンだけどなぜか面白い。
関係ないけどマイクがやらかしてクマさんに捕まる最後の方のシーン、さすがに前に暴れて水槽が割れたことを反省したのかクマさんがステージを邪魔しないように静かにマイクを捕まえてたのがキュンとしました(´・ω・`)笑


バスターがあんまり主人公感がない
ザ・主人公!!って感じのキャラじゃないし、他の登場人物の方が目立っていたけれど、全体を通してそれが良かったのかなと思った。
全然目立つようなタイプの主人公ではないけれど、他のキャラを際立たせるにはもってこいのキャラで、その辺りのバランスがとても良く感じた。


まとめ

全体通してとても面白い作品でした。
とにかくジョニーが良かった。あとロジータも好き。ミーナのチート感はやばかった。

SINGネクストステージも日本で公開されるし、こちらの方も機会があれば観てみようと思います。


公式サイト(https://sing-movie.jp/sp/映画『SING/シング:ネクストステージ』公式サイト)