ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』を観た感想!ラプンツェルがひたすらかわいい。









どうも、もちーです。

金曜ロードショーで放映されたディズニー映画『塔の上のラプンツェルの感想を書きます✨

ヒットした映画だけど、実は観るのは初めて。
初見ならではの思ったことを色々述べていきます(*゚∀゚*)

一言でいうならとにかくラプンツェルがかわいかった!



映画『塔の上のラプンツェル』あらすじ&概要


深い森にある塔で暮らすラプンツェルは、母親の言いつけを守り、一度も外に出ることなく暮らしてきた。
18歳の誕生日の前日、彼女は塔に侵入した大泥棒フリンを長く伸ばした金色の髪を操って捕らえてしまう。
やがて外界への好奇心を抑えきれなくなった彼女は彼に案内を命じ、憧れの外の世界に飛び出していく。


公開日: 2011年3月12日 (日本)
監督: バイロン・ハワード、 ネイサン・グレノ
原作:グリム童話ラプンツェル(髪長姫)』

【出演者】
マンディ・ムーア
ザッカリー・リーヴァイ


ディズニー初の3Dプリンセスストーリー


監督のバイロン・ハワードとネイサン・グレノは映画『ムーラン』や『ブラザー・ベア』、『ボルト』にも携わっています。
なんと言っても注目すべき点はディズニー初の3Dプリンセスストーリーということで、今ではすっかり当たり前になっている3Dですが、ラプンツェルの髪の動きも一本一本拘っているらしく、長い期間を経て完成したそうですね!😳



映画『塔の上のラプンツェル』感想


ここからは独自の感想をつらつらと書いていくのでネタバレ注意です⚠️
ラプンツェルはふんわり何となくストーリーを知っている程度だったのですが、実母じゃなくて誘拐犯であるゴーテルが育ての親としてラプンツェルを閉じ込めていたんですね。
最初知らなくてびっくりしました。


ゴーテルは毒親の鑑すぎる件


ゴーテルのラプンツェルへの接し方がまんま「毒親のそれ」で、うわってなってしまった。
ラプンツェルを下げるような発言をしたかと思えば、「あなたのためよ」「あなたが大好きなのよ」と甘い飴を与えるゴーテル。

毒親感たっぷりで序盤から観るのがちょっときつくなってしまったんだけれど、昔のディズニー映画の悪者もこんな感じだった気がするな〜と思い出した。
ラプンツェルに意地悪する発言が今風になってるからか、めっちゃ毒親っぽくて生々しい。

ラプンツェルがボソボソ言うところが大嫌いと言いつつ、「冗談よ」とあくまで本心ではないかのように軽く言うところや、「ぽっちゃりしてて非常識」というようにラプンツェル下げ発言がとにかくすごかった。

双子の泥棒にラプンツェルを襲わせるように自分が仕向けたのに、ちょうどいいタイミングで助けにきてラプンツェルの信用を得ようとしたり、あの手この手で心を支配しようとするゴーテルはまさに毒親の鑑。


ゴーテルの徹底した悪役感がすごい


書き足りないのでまだゴーテルについて書いていく。
ゴーテルはたまにラプンツェルのことを「小花ちゃん」って呼んでたんだけど、娘としてではなくて「金色の魔法の花」として呼んでいるのがなんともゾッとする。
ラプンツェルのことを「喋る花」だとでも思っているのだろうか。
ディズニースタッフによると、ゴーテルは『白雪姫』の魔女をイメージしているそう。
たしかに似てる。特に老婆になってるゴーテルは白雪姫の魔女にそっくり。



それぞれに情はあったのか???


気になる点は、ラプンツェルとゴーテルの間に情があったのかどうか。
ゴーテルはラプンツェルがいないと若さを保っていられないから、あくまで親を装って接しなければならない。
ラプンツェルが外の世界に行くのを諦めるためなら、手に入るのに三日もかかる「白い貝殻の絵の具」を取りに出かけたり、ラプンツェルが一度塔から脱走しても怒らずに好物のヘーゼルナッツのスープを作ってあげようとしたり。
終盤のシーンも、散々ラプンツェルに振り回されたのにフリンの傷を治させることを許したり。
愛情とはまた違うだろうけど、少なくとも18年もラプンツェルを育ててきただけに、他のヴィランズと比べてまだマシに見えてしまう不思議。

一方のラプンツェルはゴーテルが実は誘拐犯で、「金色の花の力」を利用されていたことを知り、激怒する。
ゴーテルへの怒りや憎しみはあっただろうけど、若さを保てなくなってショックを受けたゴーテルが窓から落ちそうになったときに、ラプンツェルは咄嗟に手を出そうとしてるんだよね。
道徳的なところもあるだろうけど、長年一緒にいた関係だから情のようなものは芽生えていたんじゃないかなと思った。


感情豊かなラプンツェルが魅力的


冒頭から最後までラプンツェルの表情豊かな演技がとても魅力的。
外の世界に一度も行ったことがないとは思えないほどの身体能力、料理も絵もなんでも出来てしまうのはプリンセスゆえの才能だろうか。

フリンに手伝ってもらって塔の外に出たあと、ラプンツェルはすごく喜ぶんだけど、そのあと何度も躁鬱のような行動を繰り返す。
ゴーテルにしっかり支配されている証拠という感じがするシーンだったんだけど、メンヘラムーブを繰り出すラプンツェルを見て表現がすごく今風だな〜って思った。

それと、ラプンツェルは守られてばかりのお姫様!って感じではなく、ちゃんと戦えるのがカッコいいと思いましたね。
フリンとラプンツェル、二人ともそれなりに身体能力が高いからいいコンビに見えた。

あとよく見たらラプンツェルってそばかすあるんだね!!!
ラプンツェルがアップになったとき、そばかすがあって細かいな〜ってめちゃめちゃ感動しました。


なんといっても欠かせないのはフリンの存在


ラプンツェルに欠かせないのは大泥棒フリン・ライダーの存在。
プレイボーイを演じているはずなのにどこかなりきれずに三枚目になってしまうフリンがいいキャラだなって思った。
孤児院育ちの過去を持つフリンが見せる寂しそうな顔もなかなかギャップがあって良い。

特にここが良かった!というシーンは、ラプンツェルが怪我したフリンの傷を治すために自分の髪の力を使ったところ。
未知の魔法の力に驚いて恐れた表情をするフリンが人間らしくて良かった。
(漫画やアニメでよくある、明らかにあり得ないことが起きているのに驚きもせずにすぐ適応してしまうようなキャラが個人的に苦手で冷めてしまうので)


サブキャラクターがいい味出してる


主人公の近くにいるマスコット的キャラクター、ラプンツェルの良き理解者的な立場のカメレオンのパスカルやフリンの仲間になった白馬のマキシマス。
特にセリフを喋るわけではないけどとても生き生きしていてすごく良かった。
マキシマスはフリンと敵対していたけど、旅をしていくうちに少しずつ打ち解けていく。
フリンがラプンツェルの三つ編みに見惚れているのを揶揄うような素振りを見せたり、処刑されそうになったフリンを助けたり、とにかく有能な馬。
見せ場もたっぷりでディズニー映画のサブキャラの中ではかなり好きな方かもしれない。

それと、酒場の荒くれ者たちもいい味を出してた。
それぞれ個性的なキャラクターを持っていて挿入歌で歌われた「誰にでも夢はある」という曲はなかなかの名曲。
フリンに対して雑な態度を取っていたのに、フリンのピンチに駆けつけてくれるシーンはとても熱かった。
個人的にパントマイムの人が好き。


ラプンツェルとフリンの恋愛模様


ラプンツェルが脱走したことを知ったゴーテルが追いかけてきたときのシーン。
ラプンツェルはゴーテルを説得しようと「フリンは私のことが好きなんだと思う」というようなセリフを言う。
この段階ではフリンからラプンツェルへの矢印はそんなに出ていないような気がするのだけど、このセリフからラプンツェルがフリンのことが好きだということが分かって、何とも言えない甘酸っぱさを感じて良かった。

「そんなに言うならティアラを渡してフリンが裏切らないか試してみなさい」とゴーテルが闇へ消えていく。
ラプンツェルはフリンのことが好きだけど、この時はまだフリンを信じきれていなかったからティアラを隠してしまう。

その後、約束通り誕生日の夜の空に飛ぶ、無数の「灯り」を見せてくれたフリンに、ラプンツェルは全てを信じてティアラを渡す。
フリンもこの灯りを一緒に見たときにようやくラプンツェルのことを意識し出したんだろうね。

スピード感がありすぎてもう惹かれあったの!??って感じではあるけど、ディズニーにしては恋愛の描かれ方が丁寧だった。


ハッピーエンドの大団円!これ以上ないくらいのきれいな終わり方


もうこれあらゆるプリンセス映画のお手本になってもいいだろ…と思うくらいの素晴らしいハッピーエンドだった。

ラプンツェルがフリンを生き返らせることが出来たとき、「魔法の花の力すげーーー!!!!」と思った。
あそこのシーンで「時を戻せ、過去に戻せ」の歌を歌ってたのも良かったなぁ。
今まではゴーテルを若返らせるため、フリンの傷を治すために歌っていた曲が自分の今の状況について歌っているようでジーンっとした。
(フリンが死んでしまったこと、ラプンツェルの髪が切られて能力がなくなってしまったことについて過去に戻せと言ってるように感じた)


その後ラプンツェルは本当の両親に会えたし、フリンとも結ばれて、マキシマスやパスカル、荒くれ者たちもそれぞれ夢が叶い幸せに暮らすことになる。
王国もプリンセスが見つかったことでお祭り騒ぎ。

序盤の毒親展開からお手本のような怒涛のハッピーエンドになって思わず拍手してしまったほど。
これは映画館で観たかった。


【考察】なんでフリンはラプンツェルの髪を切ったのか?


ところで、なんでフリンは終盤にラプンツェルの髪を切ったんだろう?
フリンが刺されて、ラプンツェルはフリンの傷を治させてくれるならもう二度と外にも出ないし言うことを聞くとゴーテルにお願いする。
ゴーテルはそれを聞いてそれで諦めるなら……と、ラプンツェルをフリンの元へ行かせる。


あれ?ゴーテルさん、爪が甘いというか…ラプンツェルに甘すぎない???


それでフリンは近くに寄ってきたラプンツェルの髪を切ってしまう。
ラプンツェルが自分を助けたことによって、一生自由のないゴーテルに支配された暮らしに戻ってしまうのを阻止するために、ゴーテルから解放するために髪を切ったんだよね。
自分は助からないかもしれないけど、少なくともラプンツェルは自由になれる。

それなら回復させた後に髪切ればよかったのでは??とも思うけど、そこはフリンさんの男気がそれを許さなかったんでしょうね。
交換条件だったわけだから、自分も助かった上で……とは思ってなかったのかも。(もしくは余裕がなかったか)

ちなみにラプンツェルの涙にも魔法の花の力が宿っていたので、「金色の魔法の花」の力はすごいものだったんだろうなぁと思う。
そりゃラプンツェルの髪もどんどん伸び続けるわけだよね。


まとめ


というわけで、『塔の上のラプンツェル』、すっごく面白かったです!!!!
映画の尺的に仕方ないのだけれど、もう少しラプンツェルとフリンの冒険部分が丁寧に描かれていれば良かったな〜と、そこだけはちょっと残念だったかも。

あと気づかなかったんだけどラプンツェルの声の人、しょこたんだったんだね。
フリン役の畠中洋さんは、畠中祐さんのお父さんというのも知ってびっくり。


ではでは。